2006年 03月 01日
ドイツの老人ホーム |
縁があって今日はドイツの老人ホームを見学に行ってきました。今日はちょっと真面目なお話。まずはカフェからスタート。昨日ファッシングのお祭りだったせいで飾りつけが残っていました。夏場はオープンカフェにもなるそうです、ドイツらしい特徴。
設計者が介護の専門家でないこともあって、建物はどこと無く病院っぽい。廊下も少し寂しい印そうでした。入所者は8割が女性だそうです、旦那様の最後を看取り入所される方が多いようです。
今日ご案内していただいた所長さんと介護主任の二人。若い印象だったけど丁寧に案内して頂きました。介護施設としてはまだまだ不十分な施設で苦労していると折に触れ話していらっしゃいました。
約80パーセントは個室。部屋によってだいぶ印象が変わるらしいのですが、この部屋は家具も少なくこざっぱりした印象。
ホーム内には、使っていた家具を自由に持ち込むことが出来ます。こちらの部屋はインテリアがアットホームでした。そういった配慮は日本も最近始めましたよね。
シャワーが一般的なドイツ。個室にはそれぞれ専用のユニットバスが。やっぱり浴槽は無いのね・・・。
50パーセントの人は浴槽も使うそうです。ここは共同の浴室。入浴回数は個人の自由、入浴した回数だけ費用を請求されるそうです。ここは日本と違うところでしょう。
廊下のコーナーにはノスタルジックなインテリアが配置されているところもあります。約60%が痴呆症状を訴えているだけあって、こういった配慮も必要。
キリスト教のドイツは宗教にまつわるインテリアも欠かせません。
各階で飼われているペット達。朝起きてペット達に挨拶をして一日を送る老人も多いそうです。ペットは持ち込み自由、施設側でチェックすることは無いそうです。ペット愛好家が多いドイツの特徴と言えるでしょう。でも子牛くらいの大きなペットは難しいそうです。そうだよな~牧場みたいだモノ・・・。
ホームには小さなチャペルも用意されているそうです。使用目的は最後のお別れの時に。
この老人ホームは日本で言う特別養護老人ホームなのでしょう、自治体経営の施設だそうです。日本との違いを驚くほど感じることは無かったけどなんとなくアットホームな感じは日本の方が上のような気がしました。レクレーションも日本のほうが豊富な印象。介護保険では先輩のドイツ、機会があれば在宅介護の現場にも触れてみたいボノボノでした。
by bonobono7k
| 2006-03-01 02:13
| ミュンヘンの街